こんにちは、中村はなです。
スキマバイト体験記も、気づけば10回目。今回は、スーパーのベーカリー部門で4時間、パンの袋詰めのお仕事に挑戦してきました。「パンの袋詰め」と聞いて、なんだかワクワクしながら向かったのですが……そこには、想像していなかった「値付けの落とし穴」が待っていました。
制服は、まさかのフル装備
まず驚いたのが制服です。耳まで覆うインナーキャップに、つばのある帽子、そしてエプロン。食品を扱う現場らしい、しっかりとした衛生管理を感じました。インナーキャップを付けた姿がモロに「モジモジ君」で面白すぎて自撮りしました(笑)

地味に奥が深い、袋詰めの技術
作業は、透明のパン用の袋に、食パンや調理パンを入れていくところからスタート。パンがつぶれないように、袋の入り口を真ん中に押し当てて、少しへこませるようにして、すっと入れていきます。この「すっと」がなかなかコツのいる動きで、力任せにやるとパンが傷んでしまうので、意外と繊細な作業でした。
袋に入れたら、ネジネジ(結束バンド)で封をして、「〇枚入り」や「Bakery」などのシールを貼り、値札をプリントして貼る。ここまでが一連の流れです。
やってしまった、値付けミス
今回、私が一番ヒヤッとしたのがここでした。
パンには呼び方があって、切っていない長いままのものが「1本」、それを半分にした1斤サイズが「ハーフ」、2枚程度に薄くスライスされたものが「スライス」と呼ぶのだそうです。
私はてっきり、「〇枚入り」と表示されているものは全部「1斤」で、ハーフとは考えていなかったんですよね。その結果、ハーフの値段で貼らなければいけないところを、1本の値段で値札を貼ってしまうというミスをしてしまいました。

値札のシールって、貼った直後ならすぐはがせるそうなのですが、数分経っただけでもうしっかりくっついてしまい、はがすのがひと苦労。結局、バーコード部分だけなんとかはがして、古い値札の上から正しい値札を重ねて貼る形で対応しました。
ちなみに、この後お店の方も同じ間違いをしていて、ベテランさんがまた貼り直していたのを見て、「私だけじゃなかったんだ」と、ちょっとほっとした瞬間もありました(笑)。
売り場に出した瞬間、かごへ直行
値札を貼ったパンは、そのたびに売り場に並べていくのですが、並べた途端にまとめてかごへ入れていくお客様がいて、そのスピード感にびっくりしました。それだけ人気があるコーナーなんだなと実感します。
なぜ、その場で焼いたパンが選ばれるのか
大手メーカーの食パンの方が、価格だけで見れば安いはずです。それでも、その場で作られているパンを選ぶお客様が多いように感じました。味の違いはもちろんですが、「焼きたて」「発酵バター使用」といった情報も、選ばれる理由のひとつなんだろうなと思います。
売り場の配置にも、ちゃんと理由があった
パンコーナーは、お買い物の最後の方に位置していました。よく考えると、パンってつぶれやすいので、お買い物の最初にかごへ入れてしまうと、他の荷物に押されて傷んでしまいますよね。そう考えると、動線の設計にもちゃんと理由があるんだな、と妙に納得してしまいました。
「パンが売れる日・売れない日」の話
最近、自分自身は総菜パンなどを買う機会が減っていたので、次々にパンが売れていく様子を少し不思議に感じていました。でも思い出してみると、子どもたちが家にいた頃は、「明日の朝は楽したいから、パンをいろいろ買っておこう」なんてよくしていたなと。
そんな話をお店の方にしてみたところ、実際に金曜日と土曜日の夜はパンがよく売れるとのことでした。翌朝の「楽したい気持ち」は、みんな同じなのかもしれません。
さらに面白かったのが、「暑い日はパンが売れない」という話。私自身は「今日は暑いからパンはやめておこう」と思ったことはなかったのですが、暑い日は麺類やのど越しの良いものに手が伸びる方が多いのだそうです。売り場の裏側には、こういうリアルなデータが積み重なっているんですね。
地味にキツかった「ネジネジ」作業
今回のお仕事はもくもくと進める内容だったので、それ自体は苦ではなかったのですが、意外と大変だったのがネジネジで封をする作業。もともと握力があまり強くない私にとっては、指先に力を入れる動作の連続で、終わる頃には指先が痛くなっていました。単純そうに見える作業ほど、体の思わぬ部分に負担がかかるものだなと感じます。

シール一枚の「価値」を実感
今回、一番印象に残った気づきがこれです。「Bakery」「発酵バター使用」「焼きたて」といったシールが貼られるだけで、ぐっと商品らしく見えて、価値まで上がって感じられるということ。
過剰包装が話題になることもある日本ですが、シール一枚で購買意欲がここまで変わるのだとしたら、それは見逃せないポイントだなと、売る側の視点から新鮮に学ばせてもらいました。
50代・60代でスキマバイトを続けて感じること
- 専門用語は現場ごとに違う …「1本」「ハーフ」「スライス」のように、業界・お店特有の呼び方があるので、わからないことは思い込まず必ず確認する
- 単純作業ほど、体の意外な部分に負担が出る …握力や指先を使う作業は、想像以上に疲れることがあるので、休憩や体のケアも意識する
- 失敗しても、自分だけじゃないと思うと気持ちが楽になる …ベテランさんでも同じミスをすることがある、と知れるだけで安心感が違う
- 現場で働くと、普段の「消費者目線」が変わる …売り場の工夫や、商品が選ばれる理由が見えてくるのは、働く側になったからこその発見
今回の報酬
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 給与(時給1,075円×4時間) | 4,300円 |
| 交通費 | 500円 |
| 支給合計 | 4,800円 |
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59歳、まだまだ知らないことばかりですが、こうして一つひとつの現場から学べることを、これからも正直に記録していきたいと思います。
これからも「元教員の自習室」として、色々な挑戦を記録していきますので、どうぞよろしくお願いします。
中村はな


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